2007年3月4日(日)わたしの霊をゆだねます(詩編31:6)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第31編6節の言葉です。
「まことの神、主よ、御手にわたしの霊をゆだねます。 わたしを贖ってください」
きょうの詩編の作者はひどい苦しみの中にあった人物です。「目も、魂も、はらわたも、苦悩のゆえに衰えていきます」と自分の苦しみの大きさを語っています。その苦しみの原因は二つありました。一つは自分の内側から来る苦しみです。自分自身の罪のゆえに内側から襲ってくる内面の苦しみです。もう一つは自分を取り巻く者たちが浴びせ掛ける迫害の苦しみです。人々が自分に対して陰謀をめぐらし、命を奪おうとたくらんでいるというのです。内側にも外側にも平安がありません。前にも後ろにも、右にも左にも進むことができない、どうすることもできない状態です。苦しみもがけばもがくほど、苦しみが蜘蛛の巣のように絡みついてきて、ついには自分ではどうすることもできない状態です。
しかし、この詩編の作者は目を上に向け、心を神に向かわせたのです。このどうすることもできない自分のすべてを神の手に委ねたのです。
「まことの神、主よ、御手にわたしの霊をゆだねます。 わたしを贖ってください」
神にすべてを委ねるときに、神は安らかな思いを心のうちに与えてくださるのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。