2006年11月12日(日)神の言葉が与えられる恵み(詩編147:19)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第147編19節の言葉です。
「主はヤコブに御言葉を イスラエルに掟と裁きを告げられる」
きょうの詩編の作者は、聖書の神が与えてくださる恵みを数え上げています。それは自分たちの民族に再建の希望を与えた恵みです。追いやられ傷つく民を優しく包みこんで下さる神の慈しみです。雨を降らせ、草を生えさせ、生き物に食べ物を与える神の恵みです。
そうして数々の恵みを数え上げながら、最も大きな恵みをこう述べます。
「主はヤコブに御言葉を イスラエルに掟と裁きを告げられる。どの国に対しても このように計らわれたことはない」
神の言葉が自分たちに与えられていることが、何よりも大きな恵みであると誇りに感じています。しかしそれは同時に神の言葉に対する責任の告白でもあるのです。
残念ながら旧約時代のイスラエルの民は、神の言葉に対する責任を十分に果たしたとは言えません。もちろん、他のどの民族にこの特別な恵みが与えられたとしても同じであっただろうと思います。しかし、そうであればこそ、なおいっそう神の言葉が与えられた恵みとそれに対する責任を大きく感じているのです。責任とは何よりも神の言葉に対する応答なのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。