2005年12月25日(日)神の救いの御業を見た(詩編98:3)

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。

 今朝は旧約聖書詩編の第98編の言葉です。

 「地の果てまですべての人は わたしたちの神の救いの御業を見た。」

 きょうはクリスマスです。キリスト教会では救い主イエス・キリストの誕生をお祝いします。この救い主は特定の民族の救い主ではありません。あらゆる国民がキリストがお与え下さる救いの恵みに与ることができるのです。

 ところで、キリスト教会が持っている聖書にはキリスト誕生の前までを記した旧約聖書と、キリストの降誕から後の時代を記した新約聖書があります。この詩編は旧約聖書に属しています。この詩編が歌っているのは直接にはイスラエル民族の救いです。外国の捕虜となっていたイスラエル民族が神のくすしい導きによって解放されたことを祝う歌です。

 しかし、それから何百年かして、このイスラエル民族を通して神はまことの救い主イエス・キリストをこの世に送ってくださったのです。

 「地の果てまですべての人は わたしたちの神の救いの御業を見た。」

 この言葉は、イエス・キリストを通してこそ、本当の実現を迎えたのです。

 それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。