2005年12月18日(日)神の約束(詩編89:4-5)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第89編の言葉です。
「わたしが選んだ者とわたしは契約を結び わたしの僕ダビデに誓った。あなたの子孫をとこしえに立て あなたの王座を代々に備える、と。」
ダビデはイスラエルの二番目の王様です。ユダの部族に属するダビデには特別の約束が与えられました。それは永遠に続く王朝の約束です。しかし、実際の歴史を見ると、この神の約束はどこかに忘れ去られたように思えます。ダビデ王朝が栄華を極めたのはせいぜいその息子のソロモンの時代までのことです。その後、国は南北に分裂し、どちらの国も外国の力によって滅ぼされてしまいます。
新約聖書マタイによる福音書の初めには、このダビデ王の子孫たちの系図が記されています。ダビデの時代から離れれば離れるほど、無名の人々の系図になってきます。しかし、その最後にイエス・キリストの名前が登場します。まことの王、イエス・キリストです。
神はこのイエス・キリストによってその約束を果たされたのです。クリスマスはこの平和の君であるまことの王イエス・キリストの誕生を覚える時です。キリストはまことの王として、罪とその罪がもたらす死という敵から、わたしたちを解放してくださるお方です。キリストが王様としてご支配されるところに、平和と平安が宿るのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。