2005年11月27日(日)慈しみはとこしえに(詩編118:01)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第118編の言葉です。
「恵み深い主に感謝せよ。 慈しみはとこしえに。」
この言葉でこの詩編118編は始まります。そして、結びの言葉もここへ帰ってきます。「恵み深い主に感謝せよ。 慈しみはとこしえに。」
旧約聖書の民は、幾度となく神を裏切り、神の教えに背きます。自分で蒔いた種を刈り取らなければならないこともしばしばでした。その最も辛い体験は、自分たちの国が敵国に滅ぼされてしまったことです。エルサレムの神殿は廃墟と化し、主だった人々も異国の地へ捕虜として連れ去られてしまいました。しかし、それで神の約束は途絶えてしまったのではないのです。やがて連れ去られた人々とその子孫は解放され、廃墟と化した神殿を建て直すことが許されました。
この神のなさった驚くべき救いの業を、この詩編の作者はこう歌います。
「家を建てる者の退けた石が 隅の親石となった。
これは主の御業 わたしたちの目には驚くべきこと。」
世界の歴史からは見捨てられたような小さな民族に目を留められ、重要な役割を担わせてくださった神への驚きと感謝です。神は今なおご自分を信じる民たちをそのように扱ってくださいます。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。