2005年9月25日(日)主こそ王」(詩編99:1)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第99編の言葉です。
「主こそ王。 諸国の民よ、おののけ。 主はケルビムの上に御座を置かれる。 地よ、震えよ。」
王とは誰であるか…この質問は今のわたしたちにはあまりピンと来ない質問かもしれません。それは現実に王様をいただいた国が少なくなってきているからという理由だけではありません。そうではなく、今の時代は一人一人が自分自身の王様であるからです。それは、一人一人が誰からも支配されず自由だということです。もちろん、それはそれで素晴らしいことです。
しかし、聖書の神はそう思うわたしたちに「主こそ王」と宣言します。どんなに強がりを言っても、所詮、自分が自分の王様であるという考えは、神の前にはちっぽけなものです。この世界を支配することが不可能なことはもとより、自分の心さえ支配しコントロールすることは人間には難しいのです。
まことの神である主の前におののくこと、畏れを抱くこと、神をこそ王として自分の上にいただくこと、このことが人間としての正しい、またふさわしい生き方だと聖書は説いています。自分が自分の上に王として君臨する時よりも、まことの神が王としてわたしたちの人生を治めてくださるとき、人ははるかに自由であることができるのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。