2005年8月14日(日)主は平和を宣言される(詩編85:9)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第85編の言葉です。
「わたしは神が宣言なさるのを聞きます。 主は平和を宣言されます 御自分の民に、主の慈しみに生きる人々に 彼らが愚かなふるまいに戻らないように」
この詩編は敵国に幽閉されたイスラエル民族が解放されて、再び自分たちの国へ帰ることが許された喜びを詠っています。敵国に敗れ、国を追われる経験は、イスラエルの人々にはとても苦い経験でした。それは彼らの国力が、単に強大な国々に比べて極端に劣っていたからではありません。イスラエルが小さな国であったのは事実ですが、国が滅びるような経験をしたのはそれが理由ではありませんでした。彼らがまことの神を忘れ、愚かなふるまいにふけっていたからです。そうであればこそ、彼らが愚かなふるまいに戻らないように、主は平和を宣言されるのです。
逆にいえば、平和について思いをめぐらせるとは、結局は自分たちの愚かなふるまいを直視することでもあるのです。過去の愚かなふるまいから目をそらさず、しっかりと見ることによって、神が与えてくださる平和を楽しみ、保つことができるのです。
今月は戦争と平和について思い巡らせる時です。平和を宣言される聖書の神の言葉に耳を傾けましょう。
「わたしは神が宣言なさるのを聞きます。 主は平和を宣言されます 御自分の民に、主の慈しみに生きる人々に 彼らが愚かなふるまいに戻らないように」
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。