2005年7月24日(日)神は弱者の味方(詩編82:3)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第82編の言葉です。
「弱者や孤児のために裁きを行い 苦しむ人、乏しい人の正しさを認めよ」
この詩編は天上の世界で繰り広げられる神の会議が舞台となっています。その会議の中で聖書の神は立ち上がり、社会の不正を告発します。支配者たちは弱い者を切り捨てて、不正な裁きで自分たちの生活を豊かにしているからです。不正な支配者たちのありさまを描いて、この詩編の作者はこう記しています。
「彼らは知ろうとせず、理解せず 闇の中を行き来する。 地の基はことごとく揺らぐ」
現実から目をそらし、現実を知ろうともしないで、ただ自分のためだけに社会を治めようとしている姿です。その結果、地の基がことごとく揺らぐほどに、社会は固く立つ基盤を失っているというのです。
不正な社会はただ大昔の出来事なのではありません。どの時代、どの国にあってもその危険は潜んでいるのです。この詩編の作者はたまりかねて、不正な支配者たちに向かってこう言います。
「あなたたちは神々なのか 皆、いと高き方の子らなのか」
人間はどんなに高く上り詰め、人々をほしいままに支配したとしても、神にはなれないのです。
聖書の神は弱い者たちに目を留めてくださいます。もし、あなたがリーダーとして立てられるなら、ぜひそのことを心に留めてください。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。