2005年4月24日(日)すべての民よ、手を打ち鳴らせ(詩編47:2)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第47編の言葉です。
「すべての民よ、手を打ち鳴らせ。 神に向かって喜び歌い、叫びをあげよ」
この詩編は全体を通して喜びに満ち溢れた詩編です。神を讃美せずにはいられない、そういう喜びの気持ちがあふれ出ています。まるで勝利の行進をする王を、歓呼の叫びで出迎えるかのような響きです。いったい何をそんなに喜んでいるのでしょうか。
一見すると、民族主義の色濃い歌のようにも見えます。
なぜなら「国々を我らの足もとに置かれた」と喜び歌っているからです。
しかし、この詩編でほめたたえられている神は、単なる一民族、一国家の神なのではありません。「全地に君臨される偉大な王」「諸国の上に王として君臨される」お方なのです。一つの民族をひいきして勝利に導き、他の民族を敗北へと追いやるようなお方ではありません。この全地に君臨される王である神は、時にはイスラエルさえも正義をもって裁かれるお方です。そうであればこそ、その正義は信頼するに値するのです。
この詩編が伝える喜びは、神が王としてわたしたちの上に君臨してくださる喜びなのです。そこには正義と平和が宿り、公平が実現するからです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。