2004年10月31日(日)朝ごとに(詩編5)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編、第5編の言葉です。
「朝ごとに、わたしは御前に訴え出て あなたを仰ぎ望みます」
どんな宗教にとってもそうだと思いますが、朝の時間と言うのは特別な時間です。一日が始まるこの朝の時をどうすごすのか、それはとても大切なことです。
この詩編の作者も朝ごとに神の御前に進み出ます。夜が明けるのを待ちきれなかったように、朝になるとさっそく神の前に出て行きます。どんなにか清らかな思いで神の御前に立っていることでしょうか。しかし、その祈りの言葉は、自分を落としいれようとする者たちに対する苦々しい思いで溢れています。朝からそんなことを口に出してしまうと、一日が不愉快になってしまいそうです。
しかし、この詩編から学ぶべき事があります。
それは問題のすべてを神のみ前にありのままに持ち出そうとする姿勢です。自分でさえ解決できない問題を自分で抱えこんでしまえばつぶやきになります。そのつぶやきを人に言えば、ただの愚痴です。しかし、神に打ち明ければ祈りとなるのです。抱えきれない大きな問題を神の前に差し出し、神を仰ぎ望んでいるのです。
あなたのつぶやきを人にではなく、朝ごとに神にぶつけてみてください。