2009年7月21日(火)「なにげないことば」(god bless youさん)「ラーメン屋にて」(井宮さん) (ぱじゃぱじゃ日記より)
god bless you さんの日記
なにげないことば・・・「車いす運転上手ですね」
先日、介護福祉を学ぶ学生たちのところに、「骨形成不全」という先天性の障がいを持ち、施設(病院)で育ち、18歳で情報処理の技術を身につけて、現在は福祉工場で働き、パートナーと生活をしている方においでいただきました。
打ち合わせにいらしたとき、帰りがけに「車いすの運転お上手ですね。」と声をかけている教員がいました。ちょっと気になっていましたが、ご本人はにこっと笑っていたので、そのままお帰りになりました。
講演してくださった当日、昼食を一緒にしていると、「実は先日来た時、私は、車いすの運転がお上手ですね…といわれたんです。」「時々あるのですが、あなた、歩くのお上手ですね」と返したくなります。」とおっしゃいました。
気をつけなければなりません。ことばを…ではなく、障がいをもっている方をみる眼を…と感じた事件でした。
とうびさんのコメント
この話しを聞いて、一つ思い出しました。
とても尊敬していた、今は亡き華道の先生の話です。ボランティアもいろいろなさっていて、特に朗読は他の方の指導までされていました。でも驕ったところは全く無く、ご自分の調子がよくないのに他の方の心配をされる…そんな方でした。
先生が指導されている朗読サークルの発表会にお邪魔したときの事です。そこには、先生がボランティアをされている施設の利用者の方も何人かみえていました。
そのうちのおひとりが(車椅子で、発音も聞き取り難い様子の方でしたが)先生になにやら話しかけた様子。先生はその方の傍にいってしゃがみ、「なに?」と。
しゃがんだり時間をかけることでその方の「不自由さ」を解決するものの、その話し方は、決して小さい子に話しかけるようなものではなく、対等に接しているのがはっきりわかるものでした。
そんな自然な様子を拝見したとき、なんだか「そうゆうことなんだな〜」と感動したのを覚えています…もう10年以上前の話ですが。
井宮さんの日記
ラーメン屋にて
…少し前の出来事です。
私が注文した「とんこつラーメン」を待っていると、大将(店の主人)が、「厚い本ですねぇ、何を読んでいるんですか?」と尋ねてきました。
「これは聖書です。」と私は答えました。私は食事の時は、たいがい聖書を読んでいます。その時も待ちながら読んでいました。
すると大将は、「はぁ、これが聖書ですか? どんなことが書いてあるんですか?ちょっと興味がありますねぇ。もう亡くなった知り合いのお婆さんなんですが、その人がキリスト教の信者でねぇ、とても素敵な人でした。それが印象に残ってるんです。聖書には、そういった素敵な人になるための方法が書いてあるんですか?」と重ねて質問してきました。
「多分、その方は『自分は素敵ではない』ということをよく知っていたのだと思います。そこが大将には普通の人とは違う風に映ったんでしょう。聖書には、『人間は素敵ではない』ということがかかれているんです。」
大将は、「へぇー、そうですか。」と、びっくりした顔をしていました。
ようやく仕事は山(2つ目の)を越えましたし、そろそろ大将の顔を見たいものです(あと、「とんこつラーメン」も食べたい)。
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