2008年12月9日(火)いつか きっと 希望の鐘 高らかに

昨日12月8日は忘れてはならない日でしたね。あの悲しい戦争が始まってしまった日。クリスマスの季節を迎えると、世界中が平和への祈りで満ちるようです。早く戦火が止んでほしいと皆願っているのに、21世紀になっても国と国、私とあなた、自分と自分、あらゆる関係の歪みがつらい気持ちに拍車をかけるような気がします。

身近な家族の戦争体験を聴く機会も少なくなっていますね。義母は、開戦の時15歳。真珠湾攻撃のその日の朝、岩国は曇り空。朝礼で校長先生の訓示があり日本とアメリカの戦争が始まったことを告げられたそうです。日本は大勝利だ、日本は負けない、という雰囲気の中、先生たちの戦争賛美も盛んだった時代です。広島にも近く原爆の話も聞きました。5歳から20歳まで、ずっと戦争だったとのこと。話しながら思いました。今の私たちもまた同じかもしれない。絶えずどこかで戦いがあり、悲しみがあり、人間は生きています。日本の近代史の学びが大事ですね。お隣韓国のクリスチャンの方々と交流も盛んになりました。このような中で隣人同士が許しあい愛し合う基盤が強くなりますように。

子ども達に戦争の悲惨さを伝えたい時、いろいろな本がありますね。戦争が始まる前、私たちは友だちだった、という「アンジェラのおねがい」(こやま峰子・文)というサラエボの少女の戦争体験を描いた絵本と出会いました(2008年10月教育画劇出版)。「かたく にぎりあったてを へいしに ひきはなされても いのりつづけていれば いつかきっと いつかきっと へいわのかね たからかに なりひびくでしょう。…」

今日という日、あなたと私の生きてる時間、「あなたのいのち」と「わたしのいのち」が向かい合い、共に過ごす恵みの時です。夏のキャンプでリスナーからいただきました「詩」を讃美しましたね。私たちの生きるいのちの輪の中に神はおられる、のです。どんな小さなことでもいい。私が始める平和への祈りの一歩を踏み出しましょう。あなたは何をしますか?
クリスマスは、賑やかに騒ぎ立てる空しいお祭りではありません。クリスマスとは、「キリスト礼拝」という意味です。世界中にクリスマスキャロルが流れる中、本当の平和をまず神様との関係で、救い主イエスさまをいただいて確かに与えられますように。そこから力づよく一歩を踏み出すことが出来ますように。

「ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。権威が彼の肩にある。その名は、「驚くべき指導者、力ある神、永遠の父、平和の君」と唱えられる。ダビデの王座とその王国に権威は増し、平和は絶えることがない。王国は正義と恵みの業によって、今もそしてとこしえに、立てられ支えられる。万軍の主の熱意がこれを成し遂げる。」(イザヤ9:5-6)  くまだなみこ