2008年4月1日(火)あなたとわたしの生きてる時間 人はなぜ恋をするのか
いのちが燃える、それが恋でしょうか?今日から4月。若葉も萌える季節。同じ「もえる」でも日本語は面白いですね。音声で聴くとどちらも同じ言葉のように聞こえます。「漢字」の素晴らしさも「感じ」?ますね。あっ今日はなかなか冴えているようです(笑)。
さて、旧約聖書の雅歌には、こんな言葉があります。
「ごらん冬は去り、雨の季節は終わった。花は咲きいで、小鳥の歌うときがきた。」(雅歌2:11-12)
「人はなぜ恋をするのか」とずいぶんまえの新聞に作家が書いていました。その記事の中の「不思議で切ない魂の叫び」という言葉に思わず引きつけられてしまったことを覚えています。若い時だけでなく60でも70でも80になっても恋をするというのですけど・・・?ホントでしょうか?そういえば知人に60歳で結婚(初婚)された男性がいらっしゃいますね。お花見の桜の木の下でプロポーズ、相手の女性は年上で再婚。人生って不思議なものですね。
また、片思いで悩む時も切ない感情が襲ってきますね。胸がキュンと痛むような苦しさ。私も経験しましたね。ずっと前この「生きてる時間」で少しお話ししましたが・・・。そこから失恋の悲しみに続いていくと、せっかく一生懸命になったのに自分に向いてくれない彼。2度と愛する人などいらない、と思ってしまったりします。 また、いのちが燃えるような相思相愛となっても、いつまでも恋が続くわけでもありません。「三日三月三年目の浮気」という言葉や、「女房と畳は新しいほうがいい」という言葉にもよく表れていますね。不確かな不思議な恋、その真っ只中で今あなたは悩んでいるのでしょうか?
以前、恋に悩み、ついに美しい桜の木の下で自殺してしまう虚しい映画がありましたが、孤独と死をいつも思う人間がつかの間のいのちを燃やし、結局死んでしまうとは、なんと空しいことでしょうね。それでも人間は恋することをやめられずにいる愚かな存在。ふっと思うと、私は結婚してから夫に恋し続けているのかな?と思ったりすることがあります。あなたは独身なら、きっと愛する人を探し続けていることでしょう。
男と女として創造された人間に、神様が与えられた性。その美しさを雅歌は奏でています。「ゆりの花とりんごの木」のところ、実は去年の4月に読みました。でも今年初めて聴いて下さっているリスナーの方も本当に大勢いらっしゃいます。また今年も恋に悩むあなたにも。また、ぜひ1-8章まで一気に自分で読んでみてください。それでは朗読します。雅歌のみことばに心の耳を傾けてくださいね。 くまだなみこ