2008年3月11日(火)あなたとわたしの生きてる時間 夫と妻の対話
ライフステージの目まぐるしい変化の中で女性たちがストレスを抱え込んでいることを2月の番組で少し。スーパーウーマンだけでなく、情報洪水症候群、良い夫症候群、誰かに必要とされたい症候群、そして青い鳥症候群、いろいろあるのですね。「ほほえみうつ病」という言葉もあってビックリ。「いつも顔に笑みがあるのだけれどそれは不自然なほほえみ。そして、帰宅し家では黙りふさぎ込む症状」なのだそうです。どこでも誰でも起こりそうな感じです。原因の中に人間関係の中での満足できる会話の不足もあるとのことでした。我が家はどうかな?と聞いてみると夫は、「君が一方的にしゃべる」と。ギョっとして気をつけよう、と思いましたが・・・さて?
先日、ある保険会社のインターネットでの調査を見ました。20-59歳既婚男女1200人に聞いてみると、夫婦の4割は会話30分以下。そのうち3分の1は相手に愛情を感じていない。妻の約半分は離婚を考えているとのこと。最も会話ができない40代では30分以下が50パーセント。一番仕事が充実してますます忙しい生活になる時期ですね。帰宅してもゆっくり妻と話す余裕はありませんから「疲れて早く寝たい」となりますね。会話が多い夫婦はお互いに愛情を感じているけれど、逆は離婚ばかり考えてしまう状態とのこと。全く一言もお話ししないケースもあるようで驚きました。
夫婦ばかりでなく、家族で、会社で、地域で、日頃のお互いの「ことば」を思い返してみたいものです。「ことばとこころ温かく」と言うのは簡単ですが実際にはなかなか難しいことですね。
創世記の最初の人間、アダム(夫)とエバ(妻)の姿から私たちは罪の現実を覚えさせられています。アダムは「あの女が悪い」と言い、エバは「蛇が悪い」と言い、罪の原因を相手のせいにします。このことは私たちにも当てはまりますね。毎日毎日生きてる生活の中で起こることはいろいろありますから。昨年、妻が夫をワインの瓶で殴り殺したという事件は本当に悲惨でした。教会へも二人で行っていたこともあったようで牧師さんが証言台に立たれたニュースをネットで読みましたが家庭内暴力がひどかったようです。「自分ではなく相手が悪い」あるいは、「自分の罪があまりに悲しく落ち込んで相手に相応しい自分になれない」本当にそうだろうか?どちらもつらいですね。このようになってしまったのは、お互いの中にある相手を責めたり、自分を責めたりする罪の結果ではないだろうか?と考えさせられます。
本当は、豊かな対話の中にお互いを生かし合っていきたいと皆願っているのではないでしょうか。真実の対話が起こると、私たちは心からのことばを発して生き生きとしてくるものです。私たちは、許され、愛され、心が解放されていると、「声」が自然と出てきます。堅く閉じこもった心からは「ことば」が出てこないのです。「ことば」を真実に出させてくださるお方イエスさまを知ることは、罪深い自分を知っていくことに繋がります。そこから人間は、根源的な罪からの救いをいただき続けるのです。もうすぐイースター。罪の身代わりに十字架でいのちを捨ててくださったイエスさま。そして復活の喜びをくださったイエスさまと共に生きていきましょう。くまだなみこ