2016年12月25日(日) 天に栄光、地に平和
おはようございます。新居浜教会の西田三郎です。
主イエス・キリストはユダヤのベツレヘムでお生まれになりました。その晩、羊飼いたちが近くの野原で羊の群れの番をしていました。その羊飼いたちに天使が現れて、救い主の誕生を告げました。
そして、それに続いて天使の大軍が現れて、神を賛美しました。「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ」。
この天使たちの賛美は、天においては神に栄光があるように、地においては人々に平和があるように、と歌っています。
救い主である主イエス・キリストの誕生によって、天には神の栄光が現され、地には人々に平和が与えられます。クリスマスにお生まれになったイエス・キリストは、神の栄光を現す方であり、地に平和を与えてくださいます。
そのことを神様が天使たちの賛美によって告げてくださいました。主イエス・キリストがこの地上にお生まれになられたのは、神の栄光を私たちに現し、その栄光の力によって私たちを救い、本当の平和を私たちに与えてくださるためでした。
主イエスによって、天の栄光は地上にくだり、神の平和は神様が愛してくださる人々に与えられるのです。
では、天の栄光はどのように地上にくだり、神の平和が人々に与えられるのでしょうか。それを知るためには、主イエスのご生涯全体を見なければなりません。
主イエスはベツレヘムの馬小屋でお生まれになり、最後は十字架につけられて処刑されました。主イエスの十字架は、主イエスが何か罪を犯したからではありません。イエス・キリストは、罪のない神の子でしたが、私たち人間の罪をすべて背負って、私たちの身代わりとなって十字架の死刑を受けてくださいました。
神のひとり子である主イエスは、私たちの罪を代わりに背負ってくださるために、この世に生まれてくださいました。そして馬小屋でお生まれになっただけでなく、私たちと同じ人間として生きることによって、私たちの弱さや苦しさ、悲しみを味わい、そして私たちの身代わりとなって十字架にかかって死んでくださいました。
主イエスは御自分の十字架の死によって、私たちに罪の赦しを与えてくださいました。そして父なる神様は、十字架で死なれた主イエスを復活させてくださいました。主イエスの馬小屋での誕生から、十字架の死と復活の中に神の栄光が現されています。
馬小屋での誕生から、十字架の死と復活に至る主イエスのご生涯全体において、神は御自身の栄光を現してくださいました。そして、その主イエスのご生涯と十字架の死と復活による神の栄光によって、地には平和が与えられるのです。
この神の平和については、天使たちの大軍は、「地には平和、御心に適う人にあれ」と歌いました。
この「みこころに適う人」とは、「神さまが愛してくださっている人」のことです。それは特別な人のことでも、立派な人のことでもありません。
神様は、わたしたちすべての者を愛していてくださいます。ラジオをお聞きの皆様お一人おひとりのことです。
クリスマスはこの神様の愛が、私たちに与えられる時です。
今朝も、神様は人となられた主イエスの十字架と復活によって、私たちのすべての罪を赦し、私たちに神の平和を与えていてくださいます。