2016年12月11日(日) クリスマスの大きな喜び
おはようございます。新居浜教会の西田三郎です。
主イエス・キリストはユダヤのベツレヘムでお生まれになりました。その晩、近くの野原で羊の群れの番をしていた羊飼いたちに天使が現れて、「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる」と言いました。
全ての民に与えられる大きな喜び、それが救い主イエス・キリストの誕生というクリスマスの出来事です。
さてみなさん、私たちは今、個人の生活においても、この社会においてもさまざまな問題や課題をかかえています。そのような状況の中で、クリスマスの時期を迎えています。
神様は今朝、そのような私たちに大きな喜びの知らせを告げてくださいます。
その知らせとは、「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである」という知らせです。
この救い主の知らせは、「民全体に与えられる大きな喜び」なのです。
天使は羊飼いたちに「あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである」と語りました。天使が語った、飼い葉桶に寝ている乳飲み子が、私たちに大きな喜びを与えてくださる方です。
このような大きな喜びは、自分ではそれが喜びであるとは分からないものです。なぜなら、このような喜びは私たちの周りにも、私たちの心の中にもないものだからです。神様が天使によって、「大きな喜びを告げる」と言ってくださって、それが本当に大きな喜びであることが分かるのです。
それでは、神様が告げてくださった喜びとはなんでしょうか。私たちに与えられている喜びとはなんでしょうか。
それは、神様のひとり子である主イエスが、人間となられて、この世に生まれてくださったということです。
主イエスは馬小屋で生まれて、布にくるまれて飼い葉桶の中に寝かされました。それは、イエス・キリストが、いろいろな苦しみや悩みや不安の中にいる私たちの所に来てくださったということです。主イエスは救い主として私たちの所に来てくださいました。それが、神様がクリスマスに私たちに告げてくださる大きな喜びなのです。
主イエス・キリストは私たちと同じ人間となってくださり、私たちのところに来てくださっただけではありません。
主イエスは、最後には十字架につけられて殺されました。それは、主イエスが何か悪事を働いたからではありません。イエス・キリストは、ご自身には何の罪もないのに、私たちの罪を全て背負い、それをご自分の身に引き受けて、十字架についてくださいました。
主イエスは、神に背いている罪人である私たちの身代わりとなって死んでくださいました。その主イエスの十字架の死によって、私たちの罪が赦されました。
そして神様は主イエスを死者の中から復活させて、私たちに新しい命と永遠の命の希望を与えてくださいました。私たちは主イエスによって新しい命を与えられて、新しい人として生きることができます。
これが私たちに告げられている大きな喜びです。みなさまは「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである」という神様からのお告げを聞くことによって、今朝この救い主にお会いすることができるのです。