2016年4月17日(日) あなたは高価で尊い
おはようございます。高知教会の小澤寿輔です。年度が改まり、新しい生活が始まってから早くも3週間がたちましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今朝もご一緒に聖書の御言葉にお聴きしたいと思います。
世の中には、「一人二役」とか「一人三役」などという言葉があります。私たちはみな、一人でいくつもの役を担っています。そしてそれは、置かれている場所や周囲の人たちとの関係によって様々です。
例えば、私たちは皆、自分の親にとっては「子ども」です。ですから、「子どもとしての自分」がいます。結婚している人は、「夫としての自分」、または「妻としての自分」がいます。学校に行っている人は、「学生としての自分」、また「部活動の部長としての自分」とか「生徒会役員としての自分」などがいます。働いている人は、「職場での自分」がいます。子どもがいる人は、「親としての自分」もあります。孫としての自分、祖父、祖母としての自分、町内会やPTAの役員としての自分もあるでしょう。数えればきりがありませんが、あなたは一人でいくつの役を担っているでしょうか。
次に、それぞれの自分に100点満点で点数をつけるとしたら、何点をつけるでしょうか。子どもとしての自分に何点、親としての自分に何点、職場のチーム長としての自分に何点、学生としての自分に何点、などという具合にです。
そして最後に、自分自身に点をつけてください。あなたは自分に何点をつけたでしょうか。
次に、神はそれぞれの場面のあなたに何点を付けられるでしょう。あなたが自分につけた点数より高いでしょうか低いでしょうか。
神はどの場面のあなたにも、100点をつけておられます。どうしてでしょう。
イザヤ書43章4節には次のようにあります。「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(新改訳)
これは、神があなたに対して抱いておられる思いです。あなたは自分に10点や30点をつけたかもしれません。それには、それなりの理由があってのことと思います。「私なんか何の価値もない」と思って低い点数をつけたかもしれません。あるいは、あなたは、「自分には学歴がない、知識もない、才能もない、足りないことばかり、だからこんな自分はいなくてもよい」と考えるかもしれません。
しかし、そうではないのです。あなたは、あなたをお造りになられた神の目には、高価で尊いのです。100点満点なのです。人の目にどう映っているか、あなた自身の目にどう見えているかは問題ではないのです。神の目には、あなたはかけがえのない尊い存在なのです。
あなたを愛して、あなたのためにご自分の独り子イエス・キリストを十字架の上に犠牲にしてまで、あなたを永遠の破滅から救おうとしておられる神がおられるのです。「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」と神はおっしゃっているのです。
たった一度しかない人生です。たった一人しかいない自分です。あなたを愛して、あなたのために命を捨てられたイエス・キリストの愛をどうぞ心に受け入れてください。