2015年12月20日(日) 寂しいあなたにこそクリスマス
おはようございます。香川県坂出市で牧師を務める、吉田崇です。
いよいよクリスマスの日が近づいてまいりました。町中のお店でも、テレビやラジオのCMでも、大切な人や家族と一緒にクリスマスをどうぞ、といったメッセージが繰り返し流れてきます。それを聞く度に憂鬱な気分になられる方もあるかもしれません。「私にはクリスマスに一緒に過ごせる人などいない。大切な人とか、親しい家族もいない。そんな私に、クリスマスなんて無縁だよ」とお思いの方もあるかもしれません。
でも今朝、そんなあなたにお伝えしたいのです。そんなあなたのためにこそ、クリスマスはあるのだ、と。
新約聖書ルカによる福音書第2章という所に、イエスさまがお生まれになった日の夜、つまりこの世で最初のクリスマスに起きた出来事が記されています。
そこでは羊の世話をする羊飼いさんが出てきます。羊飼いさんは1日24時間、1年365日、ずっと羊のそばで過ごさないといけませんでした。そこでどうしても、他の人たちとの関わりが薄くなり、ある意味寂しく過ごさなくてはなりませんでした。
そんな羊飼いたちに、神様は天使を通じて、神の御子イエス・キリストのお生まれをお知らせになりました。昔々のことですから、夜と言えば電気のあかりもありません。羊飼いさんたちは、深い暗闇の中にかろうじて、たき火の光がちらつく中で過ごしていました。
そこに突然、天からのまばゆい光があたりを照らし出しました。そして光輝く天から、天使は羊飼いたちに語りかけました。「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主キリスト(メシア)である」。周りからのけ者にされていた、あなたがたのために救い主がお生まれになった、と天使は告げたのです。
このお告げを聞いた羊飼いたちは「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」といって、赤ん坊のイエスさまのもとへと向かいました。そしてイエスさまにお会いすることができたのです。その時併せて、イエスさまの母マリアなど、様々な人々にも出会ったことでしょう。イエスさまによって、羊飼いたちは人々から遠く離れ寂しく生きていたところから解放されたのです。
今朝、このラジオをお聞きになっておられる方に、是非ともお勧めしたいことがあります。日本各地にあるキリスト教会では、今朝の礼拝をクリスマス礼拝として、イエスさまのご誕生を特に祝う礼拝として行います。羊飼いがイエスさまに会いにいったように、どうぞ、お近くのキリスト教会にお出かけください。
きょうは難しい、という方は、23日や24日ごろにクリスマス集会をなさる教会もありますから、そちらにお出かけくださっても結構です。教会では、イエスさまが、またイエスさまに会って寂しさから解放された人々が、皆様のお越しを心よりお待ちしております。