2015年3月15日（日）　一歩一歩を備えて下さる主

　おはようございます。広島県竹原市にあります、忠海教会の唐見敏徳です。

　「キリストへの時間」のリスナーの皆さん、同じ名前なのに違う内容の番組が他局で放送されているのをご存じでしょうか。ふくいんのなみのホームページから番組を聞いていらっしゃる人は、番組のページの上の方に"→ 西部中会「キリストへの時間」へ”というリンクがありますので、おそらくご存じでしょう。現在「キリストへの時間」という名前で、高知と関西と中部の３つの異なる番組が放送されています。いまでは終了してしまいましたが、かつては広島でも「キリストへの時間」が放送されていたそうです。

　現在、異なる地域で別々に放送されている三つの「キリストへの時間」ですが、ルーツはみな同じです。日本キリスト改革派教会西部中会が制作し、ラジオ関西で放送されている「キリストへの時間」のホームページによれば、1951年10月、アメリカの南長老教会ミッションのラジオ委員会が、中部のCBC放送をキーステーションに放送したのが番組の始まりです。やがてそれが時の流れの中で運営が難しくなり、地域ごとに分割して運営されることになりました。

　ふくいんのなみのホームページには、”1983年2月 高知放送「キリストへの時間」を引き継ぐ”とあります。いまお聞きの高知放送バージョンの「キリストへの時間」は、最初は南長老教会（PCUS）、続いて北米キリスト改革派教会（CRC）という二つのアメリカの長老派・改革派教会の宣教師のお働き、また本国の主にある兄弟姉妹方の祈りとささげものに多くを負っているわけですね。

　実は、私がチャプレンとして仕えています障害者・高齢者福祉施設の聖恵会も同じように、南長老教会（PCUS）、そして北米キリスト改革派教会（CRC）の宣教師のお働きと本国の主にある兄弟姉妹方の祈りとささげものに多くを負っているのです。南長老教会（PCUS）、現在は北長老教会と合同してアメリカ合衆国長老教会（PCUSA）となっていますけれど、エンロー先生とウィリアム・モーア先生を、北米キリスト改革派教会（CRC）はリチャード・D・サイツマ先生、リチャード・E・サイツマ先生、そしてヤング先生を、それぞれ法人の理事として送ってくださり、また財政的にも支援してくださいました。

　聖恵会の施設の中には、いつまでも残るものとして聖書が記している「信仰・希望・愛」になぞらえた三つの建物があります。聖信館、待望館、聖愛館です。この三つの建物の中で、聖信館の入り口に、南長老教会（PCUS）と北米キリスト改革派教会（CRC）への感謝のプレートが置かれています。これを眺めるとき、箴言16章9節の御言葉が思い浮かんできます。
「人間の心は自分の道を計画する。主が一歩一歩を備えてくださる。」

　そして、宣教師の先生方の献身的なお働きと海外の兄弟姉妹の祈りとささげものに感謝しつつ、こう願うのです。わたしたちも同じように、それを必要としている誰かのために、祈り献げるものになりたいと。