2012年2月26日(日) 神の愛に生かされて
お早うございます。清水教会の佐々木恭子です。
わたしたち夫婦は日曜日に教会の礼拝に出席することを当たり前のように考え、喜びと感謝を持って教会に通っていました。
人生には予期しない多くの困難や悲しみ、苦しみがあります。また、病気にもかかることがあります。心が弱り、疲れ果て、失望することすらあります。聖書にはこんな言葉があります。「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます」(1コリ10:13)と書いてあります。
夫は13年前、脳梗塞で倒れました。私の見ている目の前の庭でうずくまるように倒れたのですが、すぐに救急車で病院に運ばれ、治療をうけました。3回病院を変わり、一生懸命にリハビリに励みましたが、左半身麻痺という大きな後遺症が残りました。今まで当たり前にしてきた日常生活がすべて出来なくなりました。夫は大きな苦しみ、絶望を味わうこととなりました。
私自身も夫が倒れて2年8ヶ月後腸閉塞になり、3回入院し、2回目入院したとき手術を受け、生死をさまようという大きな経験をしました。私たちは共に試練の中にいたのです。今こうして生かされていることに、計り知れない神様の愛を感じています。こんなに小さな者を、弱い者を、罪深い者を神様は見捨てられることなく、力を与え、励まし続けておられる。今日弱り果てても、また、希望の明日を迎えることが出来る。神様の一方的な限りない愛があります。
今在宅介護13年目を共に過ごしています。ずっとリハビリを続けることにより夫は杖と装具を使って少し歩けるまでに回復しておりましたが、家の中で転び、股関節を骨折し、長期入院となりました。ベッドでの生活が続き、歩くことが困難となり、今は車椅子生活です。 多くの忍耐が必要です。忍耐を教えられ、それを通して喜ぶことができます。朝目覚めたとき、健康であることを確かめ、祈り、共に食事をおいしく食べることが出来る。静かな日常生活に安らぎが与えられ喜びがあります。電動車椅子で散歩しながら自然の恵みを、神様の創造の素晴しい業を覚えることができます。
教会の玄関が改築され、車椅子で会堂に入ることが出来るようになりました。長い年月を得て、共に教会の礼拝に出席できるようになり感謝しています。また今、都市計画という20年来の時の流れを得て、希望の土地が与えられました。待ちに待った新しい会堂建設への夢がふくらんでいます。バリアフリーを目指し、誰もが共に集える教会をと願っています。
わたしたちは誰でもわたしたちの救い主、イエス・キリストを信じることにより、救いが与えられます。聖書に「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」(ヨハネ3:16)と書かれています。あなたもどうぞ、教会の礼拝にぜひお出かけになってみませんか。