2012年2月12日(日) 創造する喜び
おはよううございます。山田教会の岡本光平です。27歳です。
わたしの父、岡本三郎は山田教会の長老として昨年の4月に2度に亘ってこの番組で放送しました。放送の録音の時には末期がんの状態で死を覚えつつ信仰の証しをしました。実際に放送された時には既に父は天国に凱旋しておりました。
生前、父が死の淵に立ちながらも私に伝えてくれた大事なことがあります。それは、教会、会社、家族、友人たち、さまざまなコミュニティにおいて自分の信仰的な生き方を示してくということです。そのことが今も心に深く刻み込まれています。
父が亡くなり、多くの課題が後に残されました。その中でも最大の問題は祖父の代から続く会社をどのように経営していくのかでした。周りでは26歳で社長になることが大変だと思われ、ある人には可哀想だとまで言われました。そう言われても当然のことです。初めての経験の中に飛び込むのですから。しかし、立ち向かい挑戦するしかありませんでした。実際、社長になってから短い時間の中で数多くの失敗をしました。しかし、聖書の中で明日のことまで思い悩むな、明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労はその日だけで十分であると書かれています。また多くの御言葉に支えられて、極度に思い悩むことはありませんでした。今思えば、失敗してはいけないというプレッシャーも自分が作り出した勝手な幻想が大きくなりすぎていたようです。
み言葉を反芻しながら、失敗を糧にして次の成功に生かすよう山のように表れる課題に粘り強く取り組んでいきました。失敗の原因の追及を重ねる度に、自分自身も会社も社会への貢献を打ち出していかねばならないと考えるようになりました。
そのために重要なのは、会社における社員教育だと思い至りました。道徳心、熱意、勤勉さ、そして責任感を持つことを基本課題としました。それを日常のできごとのなかで保たなければなりません。この当たり前で大切なことを、何を軸にして考え、何を伝えたら良いのかを考えました。その答えは教会にありました。教会という場所を軸にし、聖書によって教えられ、自分の心の哲学を確立し、それを伝えることにあると確信しました。人は、非常に弱いものです。一人で何でもできるほど完璧にはできてはおりません。不完全であるからこそ、支えあい、助け合い、結束しなければなりません。支えあい、助け合いながらそんなわたしにできることは何か。そのことをずっと考えています。わたしには夢があります。わたしの夢は世界で活動する企業を作り上げることです。世界の中で貧困に苦しむ地域に雇用を生み出すこと、働きの場が少ない高知県に雇用を生み出すこと。確かに創造的な仕事をすることは難しいことです。しかし、そのような仕事に挑戦することで、次の世代のクリスチャンの道筋を備えることができるかもしれません。また創造的な仕事で働く喜びを他の人と共に分かち合い、同時に日本では数少ないクリスチャンに勇気を与えたいとも願っています。
わたしの夢はこのような創造的な仕事を神の導きにおいて実現し、企業家としても成功することが許され、神の栄光を表す者になることです。最後にお伝えしたいことは、信仰をもつことは素晴しいことだということです。いつでも心に希望が満たされます。弱った心の支えになります。また神の前に素直に自分の反省もできます。何か不安に飛び込む時にも、光を与えてくれます。わたしは、これからも神を賛美しながら、神の御心に従った生き方を続けていきます。