2011年11月13日(日) 確信と希望を持って生きる
おはようございます。宿毛教会の酒井啓介です。
わたしは、かつて思わぬ出来事の連続に綱渡りのようにして何とか乗り切る、こんな生活の連続で疲れ果ててしまったことがあります。わたしは20代前半の頃、大学で最先端の研究をする忙しさの中で、大学以外の様々な活動をかけもちしていました。その中で思わぬ出来事に翻弄されることも多く、疲労が蓄積したせいか卒業式の日に入院してしまいました。色々な試練の連続で肉体的・精神的に限界だったのだと思います。以来、思いもよらない不測の事態にも、どうしたら強い確信と希望を持てるのかという思いが強くなりました。
聖書を見ますと、明らかに自分の能力を超える不測の事態に、強い確信と希望を持って何十年も立ち向かい続けた人がいます。ヨシュアという人です。一度も不安や恐れに負けずに健やかに生涯を送りました。
ヨシュアとは、あの十戒を授かるモーセに従った若者でした。神に忠実な人で、神が守ってくださると言われた時には、どんな不安や恐れにも負けず神を信じ続けました。ある時、敵との戦いの前に神は勝利を約束して下さいました。ただ、この敵が明らかに強そうな容姿でした。神の言葉を強く信じて戦おうとしたヨシュアに対し、この不測の事態を恐れ、神の言葉を信じられなかった大勢の人々がいました。敵が強いことは明らかでしたし、戦いですから生死を決める緊迫感もあります。しかし、ヨシュアは神の言葉は何にも優って確かだと信じました。見えない未来を、神の言葉を通して確信したのです。
この時、大勢の人が神を信じなかったので神は彼らの出陣を許さず、何十年も経ってから改めて出陣させました。ヨシュアは勝利へ吸い寄せられるように出陣し、神の言葉どおり勝利しました。彼は生涯、神に忠実でした。神は「強く雄々しくあれ。私の言葉に忠実であるなら、あなたを祝福する」という主旨の言葉をお語りなりました。そのとおり、この後も、数え切れないほど多くの戦いが続き、その都度、不測の事態にもヨシュアは常に神の言葉に忠実であり続け、勝利に吸い寄せられるように戦い、祝福されました。ヨシュアは試練の度に神の言葉を信じ、心をますます強くしました。彼が老人になった時もそれは変わらず、その頃、人生を振り返り次の主旨のことを言いました。「神が約束されたすべての良いことは、何一つ異なりはしなかった」。
もしわたしが20代前半の頃、ヨシュアのようにこの神の言葉に忠実に従っていたら、と思い返しています。不測の事態にいたずらに不安を募らせず、必ず神が守られる、という結果へ吸い寄せられるように、平安の内に過ごしていただろうと思います。
かつてヨシュアを守った神は、今も生きておられます。この神をあなたが見上げ、この聖書の神の言葉を信頼する時、素晴らしい祝福や恵みが与えられることをお祈りいたします。