2011年4月17日(日) 君こそ命

 おはようございます。私は芸陽キリスト教会の丸岡秀夫です。

 昔このような歌詞の流行歌がありました。「君こそ命、君こそ命、我が命」。
 ところでみなさん、私たちにとって命というものほど大切なものは無いのではないでしょうか。出来ることなら失いたくないですね。また、この歌の「君こそ私の命」というのは、君こそが私の生き甲斐、喜び、私の全てです。もし君が命を失うようなことになればこの私が君の身代わりになるよ、と言うような究極の愛の言葉なのでしょう。

 さて、今から二千年前、イスラエルの人たちが聴いた言葉はこの二千年の間語り続けられて、現在の私たち一人びとりにも語られています。その言葉とは、「わたしはあなた方を愛している。私にとってあなたがたは高価で尊い、あなたがたはわたしの命です。だから、わたしはあなたがたのためにわたしの命を捨てる」。
 この言葉を語られた方は、この私たちの命を救うために言葉だけでなく実際に、本当にご自分の命を私たちの身代わりとなって、捨てられたのです。そしてこのことによって、この方は約束された通りに復活され、父なる神様から復活の命である永遠に生きる命を与えられたのです。だから、この方はこの永遠の命を私たちに与えることが出来るようになったのです。

 この方が世に来られたのは、私たちがこの方を信じて、永遠の復活の命を受け入れ、それによって喜びに満たされて生きるようになるために来られたのです。この方の願いは、私たちやあなたがたがこの方の愛に留まりこの方の愛の言葉を受け入れることによって、この方の喜びが私たちのうちにあって私たちの喜びがさらに満たされることなのです。
 この喜びのために、この方は、ご自分の生涯をこの私たちやあなた方のために、ご自身の命をこの私たちやあなたがたのために捧げられたのです。ここにこの方の私たちに対する真実の愛があるのです。この愛によって私たちは死んでも決して滅びることの無い永遠に生きる命を受け取ることができるようになったのです。

 私たちにとって自分の命ほど大切なものはないです。しかし、この命には限りがあります。その時は必ずやってきます。人生の終わりの時です。私たちにとって終わることの無い永遠の命こそ、最も大切な命ではないでしょうか。
 私たちにこの永遠の命、永遠の喜びを与えることができる方はこの世界にただお一人しかいません。この方こそクリスマスの日にお生まれになったイエス・キリストです。このイエス・キリストこそ私たちにとって永遠の救い主であり、永遠の命であり、永遠の喜びなのです。