2009年7月19日(日)小さな学校 神様の学園
おはようございます。山脇栄子です。
今朝の聖書の箇所はテモテへの手紙第一の6章12節を覚えたいと思います。
「信仰の戦いを立派に戦い抜き、永遠の命を手に入れなさい。命を得るために、あなたは神から召され、多くの証人の前で立派に信仰を表明したのです。」
この箇所は、南国市明見にあります清和女子中学校・高等学校の創立者アニー・ダウド先生の働きを記念して、当時の校長先生であられたバックランド先生が選ばれた聖書の箇所です。この6章12節から毎年6月12日を清和学園の創立記念日としておぼえ、現在も県下唯一のミッションスクールとしての働きを世に示しています。
1901年、2人の女子教育から始まった清和学園も明治、大正、昭和、平成と時代を歩みながら、世の流れ、価値観の変化の中で、聖書のみ言葉を中心とした教育がなされています。もうすぐ110年を迎えようとする学園は、本当に人数も少なく小さな小さな学校ですが、神様の学園として中高6ヵ年の歩みが続けられています。このラジオ放送を通して、清和学園の生徒の姿を少し紹介したいと思います。
清和学園で学んでいる生徒の多くは聖書も讃美歌も手にしたことがなく、入学して初めて神様の存在を知ることの多い子供たちですが、卒業前には自分の成長を感謝し、一人一人メッセージを残して巣立っていきます。昨年度は卒業生の中から数名の信仰者が与えられ喜んでいます。
卒業生の一人M子さんは「私の好きな聖書のことばと讃美歌」として次のようなメッセージを残してくれました。
私が初めて好きな聖書のことばと讃美歌と出合ったのは、教会に行き始めて1年と5か月ぐらいのときでした。そのとき聞いた聖書の箇所が頭の中から忘れずいつの間にか好きな箇所になりました。そのときの箇所がヨハネの手紙第一の4章7節から21節で、一番心に残ったのが10節の「私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛して、私たちの罪を償ういけにえとして御子をお遣わしになりました。ここに愛があります」。この箇所を聞くと、いつも神様に守られていると思えるので好きになりました。
好きな讃美歌は、2編195番の「キリストにはかえられません」です。この讃美歌は、わたしが教会で洗礼を受ける為の勉強会で毎回歌っていて私の一番好きな歌になりました。
学校では、最初のチャペルで、先生の話があまりわからず少しとまどいました。でも3年間毎朝のチャペルを聞いていると、少しずつ先生の一番言いたいことがわかってきました。
この学校に入学しなかったら、好きな聖書の言葉や讃美歌も見つけることもなかったし、神様を信じることもできなかったと思います。だからわたしは、この学校に入学できてよかったです、と綴っています。
もう一人のK子さんの「清和のチャペルとの出会い」として、次のようにメッセージを残してくれました。
清和に入学してから高校3年の今まで毎朝チャペルで礼拝に出席し、その中でわたしはたくさんのことを学び成長できたように思います。清和に入学した当初は朝の礼拝に慣れなくて、聖書の開け方すらてこずっていたのを覚えています。そんな自分も、3年間チャペルで先生や教会の牧師先生の説教を聞いて、神様の存在や自分が生まれてきた意味などというのを教えてもらった気がします。
しかし私がチャペルで学んだことは、それだけではありません。秋のチャペルデイでの一つの出会いによって自分の気持ちの持ち方、考え方が180度変わりました。それは、特伝においでになったA先生の話を聞いていくうちに、どんどん耳を傾けている自分がいることに気がつきました。さらに、進路がきまっておらず進路選択に悩んでいた私にA先生の学校へと神様が進路をあたえてくれ、又それによって神様の存在を更に肌で実感することができました。
このとき、わたしは清和に来たのは神様の導きであり、こういう意味があったのかと思えるようになりました。ですから、これからの人生で神様を信じながら生きていけるのではないかと思います。
このように、神様の働きが、豊かに生徒一人一人に与えられていることを、心から喜ぶと共に、私たちは聖書のことばを信じることによって、より豊かな人生の歩みが示されることをを覚え、生徒達が学んでいる、小さな小さな神様の学校、清和学園の働きを、皆様にも覚えて頂けることを祈っております。