2006年7月16日(日)「一番うれしかったこと」
私は清和学園の元教師の門脇昭です。私は教育の業に携わって50年、一番うれしかったことについてお話いたします。
何年か前の夏の日の午後電話がありました。「先生おぼえていますか、Iです。先生が次の日曜の礼拝においでくださることを週報で知りました。うれしくて電話しています。」「覚えているよ、教会に行っているのか」「いま、教会で求道しています」「それはよかった」私は大声でI姉が教会にいってると、叫びました。家内もびっくりして、二人で神に感謝しました。
I姉は35年前、問題をおこして、職員会で退学処分が決定されようとしていました。私は学校を信頼してよこしてくれた親の気持ちを考えると退学処分にすることは出来なくて、私の家に引きとって卒業させようとしました。ところが卒業式を目前にして、かわいがっていた子犬をおいて忽然と消えて、行方不明になりました。私たちはそれみよといわれ、教育者としての挫折を味わいました。
私は彼女がおいていった子犬コロを我が家の一員として15年間飼育しました。コロと散歩するたびにI姉のことを神に祈りました。コロがこの世をさって20年、気にはなっていましたが祈祷課題からは消えていました。
次の日曜に彼女のいっている教会で神様の働きを聞き、更に驚きました。彼女は数年前大洪水にあい、家もろとも流されました。その時思わずイエスさまと叫んで祈ります。するとすぐわきへ大木が流れてきたので、それにつかまり、乗りました。しかしすぐ海にながされ、大波をかぶることになります。
そこで彼女はもういちどイエス様に助けをもとめて祈りました。すると大木はじいっと岸に近づきましたので、彼女は岸にはいあがり、助かりました。イエスさまに助けられたので求道して洗礼をうけて救われました。
15年間の祈りが聞かれました。問題児が救われました。学校は卒業できませんでしたが、最高の恵みを得ました。私は学校から単位習得証明書を本人に送りました。彼女は残りの単位を定時制高校でとり高校卒の資格をえて、会社に就職し、立派に信仰生活を送っています。
清和でイエスさまは救い主だと聞いてからだと彼女から聞き、神の計りがたい働きにおどろくばかりで思わずハレルヤと叫びたくなります。