2020年1月4日(土) 望みを抱こう
新しい年を迎えて、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。ラジオ牧師の山下正雄です。
年の初めといえば、誰もが新しい年の願いを心にいだくものです。半ば挨拶代わりに、互いに一年の抱負を聞きあうというのも、お正月ならではの風情かもしれません。もっとも、先行き不透明な今の時代では、誰もが自分の願いや抱負を語るのも気がひける世の中です。
けれども、望みや夢を失ってしまったら、それは糸の切れた凧と同じです。あてどもなく宙を舞い、風に弄ばれてくるくると落ちてしまいます。望み得ない時代だからこそ、希望をしっかり抱いて生きることの大切さを感じます。
旧約聖書には、夢も希望も失うような出来事がたくさん出てきます。一人の個人から一つの民族にいたるまで、様々な危急存亡のときを体験した人々の話に出会います。人間的な常識からいえば、とっくに望みを絶たれた状態の時もありました。それでもそこに登場する人々は望みを失いません。なぜなら、そこに登場する人々は、移ろうことがない確かなお方を見上げていたからです。
きょうの聖書の言葉「主よ、それなら、何に望みをかけたらよいのでしょう。わたしはあなたを待ち望みます。」旧約聖書詩編39編8節