2018年8月18日(土) 高山右近
いかがお過ごしですか。三川栄二です。
わたしの兄は金沢で牧師をしていますが、金沢とゆかりのあるキリシタン大名、高山右近の研究をしています。
高槻城主だった右近でしたが、信仰を捨てて領土を安堵されるか、信仰を守って領土を捨てるか、二つに一つの選択を迫られた時、躊躇することなく領土を捨てて信仰を守りました。
そのため加賀藩預かりの身分となりましたが、キリシタン弾圧が激しさを増す中で、彼は国外追放となり長崎からマニラに向けて船出することになります。
何度も嵐に遭い苦難の末やっとマニラに着きますが、ほどなく病気になり召天します。多くのキリシタン大名が信仰を捨てて領土を確保する中で右近だけは信仰に殉じ、多くのキリシタンの模範となりました。
わたしたちも信仰とそれ以外のものとどちらを選ぶかという選択を迫られた時、どういう選択をするでしょうか。自分が大切にしているものと引き換えにしても自分の信仰を守るのか、それともそれを守るために信仰を捨てるのか、いずれそのような時代になった時、わたしたちはどうするでしょうか。
信仰の先輩たちの歩んできた道を、わたしたちもたどることができるように祈りたいと思います。