2017年7月29日(土) 傷を包んでくださるお方

 いかがお過ごしですか。北中山教会の坂本です。

 聖書の中に、こんな物語があります。ゴロゴロした石ころだらけの荒れ野で強盗に襲われ、身ぐるみはがされた人が、瀕死の重傷で道に投げ出されていました。そこに神殿に仕える祭司が通りかかりますが、この気の毒な人を見てみぬふりをして通り過ぎてしまったのです。面倒に巻き込まれたくないと考えたのかもしれません。

 ちょうどその後に、サマリヤ人が通りかかりました。サマリヤ人は倒れている彼を憐れに思い、惜しげもなく自分の財を使って宿屋に運び手厚く介抱したのです。このサマリヤ人こそ、イエス様の姿ではないでしょうか。

 本当に困った時、万策尽きた時に、頼りになり助けてくださるのは人間ではなくイエス様です。誰よりも先に「見て、憐れに思い近づいて」くださったイエス様は、私たちの心の傷の手当てをし、介抱し、十字架によって私たちの罪の代価を支払ってくださり、私たちを本当に救ってくださったからです。
 この神の憐れみは、あなたに注がれているのです。

 聖書の言葉
 「主は… 打ち砕かれた心の人々を癒し その傷を包んでくださる。」詩編147編3節