2014年12月13日(土) 幻を見たダニエル

 おはようございます。盛岡教会の久保田証一です。

 今日は、旧約聖書の預言者ダニエルのお話です。彼は将来起こることを特別な幻によって示されました。
それが示された時、彼の前には人のような姿をした主が現れていました。ダニエルは大変恐れ、打ちのめされ、意識を失い、倒れるほどでした。それほどまでに壮大な恐ろしい幻だったのです。そのようなダニエルに対して、人の姿をした主は何度も触れて引き起こし、力づけてくれたのでした。その時のことが次のように書かれています。「『恐れることはない。愛されている者よ。平和を取り戻し、しっかりしなさい。』こう言われて、わたしは力を取り戻し、こう答えた。『主よ、お話しください。わたしは力が出てきました』」。ダニエル書10章19節です。

 ダニエルのような経験は本当に特別なものです。今日のわたしたちは、壮大な幻を見ることもなければ、目の前に主が現れて直接手を触れてくださるというわけでもありません。しかし、聖書を通して主は私たちに語りかけておられます。御言葉によって今もわたしたちの心に触れてくださいます。御言葉に心を向け、求める者には、御言葉によって触れて力づけてくださいます。恐れることなく、主なる神に近づいて御言葉に聞くことができる今日のわたしたちにも、主は「愛されている者よ」と語りかけ、心に触れてくださるのです。