2013年6月8日(土)もう泣かなくともよい
いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
福音書と呼ばれる書物の中には、イエス・キリストが教えられたことや行ったことがたくさん記されています。
あるとき、イエス・キリストがナインという町に行かれたとき、葬式の列に出くわしました。亡くなった一人息子の棺がまさに町の門から運び出されるところでした。この亡くなった息子の母親はやもめで、人生二度も愛する者を失ったことになります。どれほど悲しみに気圧されていたことでしょう。ご覧になったキリストは、この母親を憐れに思い言いました。
「もう泣かなくともよい」
そしてキリストは棺に手をかけて、この亡くなった息子を死の世界から命へと呼び戻します。
イエス・キリストがその行いを通して示してくださっているのは、ただ人間の常識を超えた不思議な出来事ではありません。悲しみと絶望の中にある者たちに、神が心をかけてくださっていますことを、キリストは奇跡を通して教えてくださっているのです。
イエス・キリストは今もなお悲しみの中にある人たちに心をとめて、慰めてくださいます。
今朝の言葉…「主はこの母親を見て、憐れに思い、『もう泣かなくともよい』と言われた。」ルカによる福音書7章13節