2013年3月23日(土)イエスの十字架
おはようございます。盛岡教会の久保田証一です。
キリスト教の暦では、今年の場合3月24日から30日までを受難週と呼びます。キリストが十字架で処刑されたのがその週の金曜日に当るからです。キリストは本当に神の子でしたが、真実をお語りになったために、神を冒涜する者だとみなされて、ついには処刑されてしまいました。ユダヤの世界では、人が自分を神の子だ、などと証言するのはとんでもない神への冒涜とされたからです。
ところが、その神様のもとから来られた神の子が人間となって普通の人間と同じように生活し、神の御言葉を語られました。神の偉大さを知っている聖書の専門家たちの多くは、それを素直に受け入れられませんでした。
わたしたちもまた、先入観や自分が知っている範囲の知識とか経験に寄りかかりがちかもしれませんね。しかし福音書には、偽りなく真実をお語りになり、ついには侮辱され十字架につけられた救い主の姿があります。そのイエス様のなさったこと、十字架につけられたことは、すべてわたしたちを罪と死から救うためでした。今日のわたしたちが何も知らない先から、神様はわたしたちを救う道を備えてくださっていたのです。このイエス・キリストを見上げて信じる者に、神様は必ず救いの恵みを注いでくださいます。聖書に次のように書かれています。「主の名を呼び求める者はだれでも救われる」(ローマの信徒への手紙10章13節)。