2013年3月16日(土)塵にすぎないけれども

 おはようございます。盛岡教会の久保田証一です。
 わたしたちの住むこの世界、いや宇宙には、わたしたちの想像を絶する巨大な星や、何万光年というはるかかなたにある星などがあります。その中にわたしたちの銀河系があり、太陽系があり、地球があります。考えてみれば気の遠くなるような話ですね。そんな地球上の限られた範囲で人間は毎日毎日それぞれの生活を続け、何かを作り出して、そしてやがて世を去ってゆきます。

 聖書は、そんな人間がどのようなものであるかを教えてくれています。神様は最初の人アダムに言われました。「塵にすぎないお前は塵に返る。」これは創世記3章19節の御言葉です。なんだか突き放されたような厳しさすら感じますね。
 そんな人間の小ささに目を留めるか、それとも宇宙のことを含め、様々な事を探求して突き止めてゆく人間の知恵と能力の素晴しさに目を留めるか、それによって世界観も違ってくるかもしれません。しかしそういう人間を造られたのは神様です。神様は人間を御心に留めてくださり、神様の前にへりくだって立ち帰る者を、喜んで受け入れてくださいます。 

 宇宙の中ではちっぽけな、実に塵に等しいわたしたちのために救い主を送ってくださって、神様を信じる者を慈しみ、永遠の命さえも与えてくださるのです。
 わたしたち人間が塵に等しいという面と、それにも拘らず永遠の命を与えていただけるという面と、この両面を良くわきまえることが大事なのです。