2013年2月9日(土)心の自由

 いかがお過ごしでしょうか。仙台教会の吉田です。
 大切な多くのものを失ってしまった被災者の方に接する時に、心がけなければならないことがあります。それは、その方の心をまるごと受け止めるということです。決してこちらの考えや価値観を押し付けてはいけません。例えば、私はキリスト教の牧師ですが、相手の方がどのような信仰や価値観を持っていようと、それを大切にするということです。

 聖書に「何を守るよりも、自分の心を守れ。そこに命の源がある」という言葉があります。たといすべてを失っても、人間に最後に残されるのは、神様から与えられた心の自由です。それは、良心の自由とか、思想・信教の自由といって、最も大切な人権の一つです。

 けれども、その自由な心は、しばしば傷つき、しばしば虚しくなったりするのです。ですから、おつらい時には、ぜひ私たちにも御連絡ください。皆様の心が、はかり知ることのできない神の平安によって守られますよう、心からお祈りいたします。