2010年10月30日(土)宗教改革記念日に寄せて

お早うございます。仙台教会の元牧師の首藤正治です。

10月31日は、世界のキリスト教会では宗教改革記念日と呼び、大切な日としていますので、ご案内したいと思います。

16世紀のことですから、約500年昔のことです。当時のヨーロッパ社会は、ローマ・カトリック的な神中心の価値観が動揺し始め、理性や感情を重視する人間中心の価値観が生まれた、転換期でした。
直接的な原因は、教会の教皇がサン・ピエトロ大聖堂の建設費用を捻出するために、ドイツ国内で免罪符の販売を始めたことです。この免罪符とは、買うと同時にあなたの過去の罪がすべて許されるという、人々には大変便利なものでした。

これに対して、ルターは、聖書には「人は信仰によってのみ義とされる」とあるではないかと主張して、「95ヵ条の論題」を大学の門扉に貼り出したのです。その日が1517年、この日です。

変化の少ない日常の生活に押し流され易い私たちですから、時には、改めて私たち自身の生き方とその土台を見直してみる必要があります。そうすれば、きっと、新しい自己と新しい道が見つかります。