2010年9月11日(土)病を担ってくださる方
いかがお過ごしでしょうか。仙台教会の吉田です。
心の病であれ体の病であれ、その苦しみや痛みはなった人でなければわかりません。同じ病気にかかった人同士なら、お互いの悩みを共有する事が少しはできるでしょう。それでもやはり、その痛みその苦しみは本人だけが背負っていくものです。
病気の本当の大変さは、病そのものよりも、その人の孤独感にあると言われます。一時は哀れんでくれたり訪ねてくれる人がいたとしても、その人の人生そのものにどこまでも寄り添ってくれる人を持つ人はそう多くはいないからです。
イエス・キリストというお方は、多くの方の病を癒されました。しかし、それは、ただマジックのようにポンポンと病気を治したということではありません。何よりもその人々の痛みを御自分のこととして引き受けられたということです。その人々の人生の悲しみを担われたのです。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」とイエスは言われました。この方と共に人生を歩んでいけるなら何と幸いなことでしょう。