2009年10月31日(土)信仰の原点に帰ろう
おはようございます。石巻教会の白津景藏です。
今日、10月31日は宗教改革記念日として、多くのプロテスタントの教会で憶えられています。歴史を逆上ること492年前、ドイツのルターと言う人物は、腐敗堕落した当時のローマ・カトリック教会の問題、特に教皇の権威や罪の赦しのため金で売られたお符(ふだ)、即ち、免罪符の誤りを正すべく、1517年10月31日、95ヶ条に亘る提題をヴィッテンベルク城の教会の扉に貼り付けたのです。
この日、宗教改革の狼煙(のろし)がルターによって鮮明に打ち上げられました。そう言う意味でこの日は、改革の原点と言ってよい日であります。
さて、ルターはそれ迄に歩んだ信仰の道程の中で、ローマの信徒への手紙1章17節のみことばと新しい思いで出会い、神の義、即ち神の救いにあずかるためには、善きわざではなく、イエス・キリストを真の救い主と信じて受入れる信仰が最も大切だと理解し、主張したのです。
このみことばに生かされたルターは改革の困難な戦いの途上で、信仰の原点としてのこのみことばに立ち帰り、その業を進めたのです。今日、私達は共に神の前に生かされている者として、その原点がどこにあるのかをあらたに問い直しつつ、神のみ心を静かに祈り求めようではございませんか。