2009年8月15日(土)主イエスのスピード

おはようございます。仙台カナン教会の吉岡です。
聖書にはこういう言葉があります。

「ろばと子ろばを引いて来て、その上に服をかけると、イエスはそれにお乗りになった。」

ろばは英語ではドンキーと呼ばれて、この言葉はドジとか、のろまという意味も持っています。ノロノロしていて、背も低くて足も短い、そういうろばに乗って、イエス・キリストはエルサレムの町に入って来られます。しかも子ろばとありますので、もしかしたら足が地面についてしまうような、立ち上がって歩いた方が、目線も高くなって、その方がはるかに速いような状況かもしれません。

イエス・キリストは、自分の強さを見せつけるような大行列で、人々を黙らせて威圧するようにではなく、ノロノロしているけれども、しかししっかりと地面を踏み締めるろばを用いてくださいます。そういう拍子抜けするような優しさで、周りの群集や子どもたちの手が届くようなスピードと、低さと近さで、キリストは歩まれました。
一番遅い人のスピード、一番弱い人の弱さ、そこに届くお方として、キリストは私たちのもとに来られます。イエス・キリストとはこういうお方です。