2009年4月18日(土)老いの坂
いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
先日、小説を読んでいたら、「初老」とは四十歳からを言うとありました。四十を過ぎたら、そろそろ老いについての備えをしなくてはならないというのです。
いくらなんでも、四十歳を初老と呼ぶのは早すぎるだろうと思い、国語辞典を引っ張り出して調べて見ると、やはり四十歳からを初老と言うのを知って愕然としました。
ところで、四十歳になると、あとは老いの坂道を転げ落ちていくばかりなのでしょうか。確かに「老いの坂を下る」という表現はあってもは、「老いの坂を登る」と言う人はあまりいません。
ところが、讃美歌の284番の歌詞に「老いの坂をのぼりゆき」という表現が出てくるのです。老いの坂を登るという前向きな姿勢にハッとします。人生は四十歳を過ぎたら下り坂なのではなくて、天を目指して進む上り坂なのです。
年をとれば出来なくなることが増えてくるばかりで、気持ちまでもが萎えてしまいそうです。いったい老いの坂をのぼる元気はどこから出てくるのでしょう。聖書の中にこんな言葉があります。
「若者も倦み、疲れ、勇士もつまずき倒れようが 主に望みをおく人は新たな力を得 鷲のように翼を張って上る。」(イザヤ41:30-31)