2009年4月4日(土)恐れと不安を静めるイエス様
いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
四月は新しいスタートの月です。新しい出発に際して期待と不安が入り混じりがちです。今の不景気の世の中では、期待よりも不安の方が大きいかもしれません。不安な思いも大きくなりすぎると、前に進む一歩を踏み出せなくなってしまいます、
ところで聖書の中に、舟で湖をわたるイエス様とその弟子たちの話があります。突風に襲われて慌てふためく弟子たちと、そんな騒ぎにも動じないで艫の方で眠っているイエス様の姿が対照的に描かれています。すっかり動転した弟子たちはとうとう言いました。
「先生、わたしたちがおぼれてもかまわないのですか」
そんなはずはないでしょう。何よりも弟子たちを心にかけてくださっているイエス様です。イエス・キリストは起き上がると風を叱り、湖に向かって言いました。
「黙れ。静まれ」
その言葉は荒れ狂う風や波に向かって発したと同時に、まるで弟子たちの心の波風にも向けられているように聞こえます。
イエス・キリストは波や風を静めるばかりではなく、わたしたちの恐れや不安をも静めることのできるお方です。ラジオを聴いてくださっているあなたが、この春、平安のうちに新しい生活を始めることができますようにとお祈りいたします。