2009年1月31日(土)母の祈り

おはようございます。石巻教会の白津景蔵です。キリスト教の歴史の中で見落とすことの出来ない一人の人物がいます。アウグスティヌスというお方です。彼の残した素晴らしい業績は、キリスト教の古代の思想を集大成し中世の世界を開き、現代においてもその多くの著書を通して信仰と思想について学ぶ者に大きな影響を与えています。

私は彼の生涯に思いを馳せると胸が熱くなります。何故かと申しますと、彼は母モニカの信仰による愛と涙の祈りによって劇的な回心へと導かれたからです。
回心前の彼は、青年期に達しても問題の多い、親に似ない子供で、母の心に痛みを与える「涙の子」でした。母は愛する我が子の魂の救いのために必死にひたすら祈り続けました。
神は母モニカの切なる祈りにお応えになりアウグスティヌスを回心へと導かれました。神は母の信仰と祈りを通し、神ご自身の愛をその子の魂に注ぎ、焼き付けられたのです。あなたも私も共々に祈り、真の神を仰ぐ恵みに与ろうではございませんか。

<今日の言葉>「わが子よ、父の諭しに聞き従え。母の教えをおろそかにするな。」旧約聖書箴言1章