2008年9月27日(土)十字架上の祈り
おはようございます。石巻教会の白津景蔵です。
私達は毎日の生活の中で人を赦し、人に赦されなければならない自分自身の姿を顧みて、そのことがいかに難しいことであるかを身を持って知らされていますね。私たちの心の中には赦したくないという思いと簡単に赦されたいという二つの相反する思いが複雑に交錯しています。本当の赦しが得られるためにはどうすればよいのでしょうか。
新約聖書ルカによる福音書23章34節でキリストは自分を殺そうとしていた人々のことを心に覚えて「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」と執り成しの祈りを捧げられたことが記されています。
この心をゆさぶる祈りには徹頭徹尾、罪人の赦しの愛に生きたキリストの十字架の犠牲の愛そのものが込められていたのです。
今日、私達が人を赦し人に赦されるために、先ずもってなすべきこと、それは罪人を終わりまで愛しぬかれたキリストの十字架の犠牲の愛の中に我れと我が身の全てを委ねることであります。
今日のみことば・・・「互いに親切にし、憐れみの心で接し、神がキリストによってあなたがたを赦してくださったように赦し合いなさい。」新約聖書エフェソの信徒への手紙4章32節