2008年8月16日(土)まず聞きましょう

おはようございます。盛岡教会の久保田証一です。
旧約聖書の中に、コヘレトの言葉と言うのがあります。人生の空しさ、はかなさなどを語っていくもので、様々な書物がある旧約聖書の中でも一風変わった感じのものです。その5章の初めに次のような言葉があります。

「焦って口を開き、心せいて、神の前に言葉を出そうとするな。神は天にいまし、あなたは地上にいる。言葉数を少なくせよ。」

聖書に教えられていないと、私たちは神様について自分流にイメージを作り上げてしまう恐れがあります。そして人間と神様との間にはそれほど差がないかのように思ってしまうのです。
聖書は、神様はただ一人であって、天と地とを造られたお方だと教えています。私たちもその中におります。だから私たちはまず神様の前に自分を低くしなければなりません。まず私たちは神様の御言葉に耳を傾ける姿勢が必要なのです。「神の前では言葉数を少なくせよ」と言われていたのも、そのためです。

新約聖書のヤコブの手紙でも、「聞くのに早く、話すのに遅く」あって、神の言葉を素直に受け入れなさいと勧められています(1章19節)。しかし、どうしてそんなに神様の御言葉を聞くべきなのでしょう。ヤコブの手紙は続けています。「この御言葉は、あなたがたの魂を救うことができます」(1章21節)。
聞くのに早い人になりたいですね。