2008年5月10日(土)人を造り上げる言葉

おはようございます。白巻教会牧師の白津景蔵です。お元気ですか?今日は私たちが毎日使う言葉について学びたいと思います。
わたしには姉が二人いますが、上から二番目の姉はしばらく前に癌で亡くなりました。末期癌で苦しむ入院中の姉を見舞いに行くとき、私はいささか気が重くたえず緊張していました。その理由は、姉は亡くなる直前まで、頭の働きがびっくりするほど冴え渡り、感受性が鋭く研ぎ澄まされていました。その姉との会話の中で使う言葉をよく吟味しないで不用意に使った時、見舞いに行った者が、返り討ちにあうような事になったからでした。

新約聖書エフェソの信徒への手紙4章29節には「悪い言葉を一切口にしてはなりません。ただ、聞く人に恵みが与えられるように、その人を造り上げるのに役立つ言葉を、必要に応じて語りなさい」と記されています。

私達の日常のすべての会話を無言の内に聞いておられるのはキリストです。そのキリストに喜んで受け入れて頂ける御心にかなった言葉が、即、人を造り上げるのに役立つ言葉であります。このことを肝に銘じつつ、共にかみ締めたく思うものです。