2008年3月21日(金)傷とは
おはようございます。仙台カナン教会の吉岡です。傷は誰にでもあります。皆さんも傷を持っていますし、私も傷ついています。傷とは、何かといえば、それは、「自分が一番求めているものを、得られなかった」という深い挫折でしょう。挫折は自己否定を生みます。そして私たちは、その持っている傷ゆえに、自分の価値を自分から貶めるようなことを、自分自らを傷付けるようなことを、しばしばしてしまいます。
主イエス・キリストは十字架にかかりました。そこに現されているのは、深い傷です。手足を木の十字架に釘付けにされて、主イエスの体は血だらけ、傷だらけになりました。また体だけでなく心においても、主イエスは、体の傷以上に深い傷を負われました。そこには、人々からも見捨てられ、また神様からも見捨てられるという、主イエスのぞっとするような孤独がありました。
けれどもその十字架にかかった主イエスから、私たちは、「あなたは自分を傷つけなくてもいい。傷は私が引き受ける。私はあなたを愛している。あなたの傷口には私の愛を塗りなさい。あなたは愛される価値のある人間だ。」というメッセージを受け取ることができます。
主イエスは、この自分の今の傷や、この痛みや、この孤独を一緒に味わってくださる。そして自らのその傷によって癒やしてくださるお方です。