2007年12月21日(金)命を献げるために

 お元気ですか。ラジオ牧師の山下正雄です。

 クリスマスは救い主がこの世にお生まれになったことをお祝いする日です。しかし、その救い主は決して人々から祝われるためにいらっしゃったのではありません。キリストはあるときこんなことをおっしゃいました。
 「人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのである。」

 身代金というのは、奴隷を解放するために支払われるものです。いったい、イエス・キリストはどんな束縛からわたしたちを解放してくださるためにお生まれになったのでしょうか。聖書には「罪の奴隷」と言う言葉があります。もちろん誰しも自分が罪の奴隷であることなど認めたくはないでしょう。「わたしたちはアブラハムの子孫です。今までだれかの奴隷になったことはありません。」…そう人々は思っていたのです。けれども、イエス・キリストはおっしゃいます。「はっきり言っておく。罪を犯す者はだれでも罪の奴隷である」
 いえ、イエス・キリストはわたしたちが罪の奴隷であることを指摘するためにお生まれになったのではありません。ご自分の命を献げて人々を罪から解放するためにいらっしゃったのです。

 きょうのみ言葉・・・「人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのである。」マルコによる福音書10章45節