2007年11月30日(金)知恵のはじめ
ご機嫌いかがですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
人間が人間らしいその理由は、知恵を持っているということにあると思います。では、他の動物に知恵がないかといえば、もちろんそんなことはありません。犬には犬なりの、ネコにはネコなりの知恵があります。それでも、人間が人間らしいのは、自分たちには他の動物にはない知恵を持っていると確信しているところに人間らしさがあります。
知恵と言うのはただ何かを知っているというのとは違います。いろいろな事実や法則を知っているというだけでは知恵があるとは言いません。様々な知識を動員して、実際に生きていくための指針を示すもの、それが知恵です。
そのような知恵を習得するのは、経験によるところが大きいでしょう。確かに、それは他の動物にもいえることです。犬でもネコでも、同じことを繰り返すうちに、だんだんと知恵がついてきます。人間ならではの知恵の習得の仕方は、コミュニケーションによるところも大きいといえます。自分が実際に経験しなくとも、言葉によって誰かが得た知恵を伝えてもらうことが出来ます。
けれども、それ以上にもっと大切なことが聖書には記されています。それは、人間だけが神である主を畏れることを知っていることです。この神への畏れこそ、知恵のはじめであると聖書は言っています。神への畏れのないところに真の知恵はないのです。
きょうのみ言葉・・・「主を畏れることは知恵の初め。 無知な者は知恵をも諭しをも侮る」旧約聖書箴言1章7節