2007年11月9日(金)不安からの解放
ご機嫌いかがですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
人が不安な気持ちを抱くのは、明日がどうなるか、誰も確実に言うことができないからです。たとえどんなに科学の粋を集めても、将来の自分がどうなっているか確実に言い当てることは不可能です。
そんなことを言えば、ますます不安になってしまうかもしれません。しかし、よく考えてみてください。不安からのがれようとして、明日の自分を知ったとして、いったい何の意味があるのでしょうか。かりに、明日の自分がとてつもない苦しみに出会うことがわかったとしたら、余計に不安が募るばかりです。逆に明日の自分が何にも事欠くことなく生きていることを知ったとしても、毎日毎日細切れの明日の自分を知って安心することが人生の目的であるはずもありません。
それではいっそうのこと、自分の人生の結論部分だけを知れば、安心なのでしょうか。しかし、終わりのわかりきっている人生ほど退屈なものはないでしょう。
わたしたちを襲う不安から解き放たれる道はただ一つです。それは順境の時にも逆境の時にも、人生の大きな意味を教えてくださり、わたしたちを心から愛して下さるお方と出会うことです。
きょうのみ言葉・・・「どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。フィリピの信徒への手紙4章6節7節