2007年11月2日(金)恨む心からの解放
ご機嫌いかがですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
自分の心の中に他人が棲んでいる。これは、まるでミステリーかホラー映画の世界です。しかし、あなたの心の中には他人が住み着いてはいませんか。
あの人がいなかったら、もっと違った生き方をしていたのに…。あの人さえいなければ、もっとのびのびと生きられるのに…。あの人のせいでつまらない人生になってしまった。…そんな思いがふと頭をかするとき、その人が自分の心の中に入り込み、住み着いてしまっているのです。あなたは心に住み着いたその人に、自分の人生を支配させてしまっているのです。
心の中に住み着いた、人を恨む気持ちから解放されるために必要なことはただ一つです。それは、その人を赦すことです。赦さなければ、いつまでもその人の思い出が心の中に住み着きます。
もちろん、そう簡単には赦せないでしょう。場合によっては責任を追及して損害の穴埋めを相手に求めなければならないときもあるでしょう。しかし、責任をはっきりさせ、損害を償ってもらったとしても、赦す心がなければ、結局はいつまでたっても心を自由に保つことはできません。
きょうのみ言葉・・・「立って祈るとき、だれかに対して何か恨みに思うことがあれば、赦してあげなさい。」マルコによる福音書11章25節