2007年10月5日(金)全面的信頼

ご機嫌いかがですか。ラジオ牧師の山下正雄です。

子供が小さかったころは、何でも親の言うことは信じていました。その子供も大きくなると、だんだん疑うということを学び始めます。もちろん、疑うことがいけないこととは言いません。学問の進歩や偉大な発見はしばしば常識を疑うところから生まれます。
しかし、疑ってばかりいても進展のないものもあります。特に人格のある対象を信頼するという場合、疑ってばかりいたのでは、それ以上の関係を築いていくことができなくなってしまいます。
このことは、神を信じるというときには、もっと大切なことです。

イエス・キリストは弟子たちに、「子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない」とおっしゃいました。
「子供のように受け入れる」とは、子供が親を信頼するときのように、全面的に信頼して受け入れるということです。イエス・キリストは天の神様を呼びかけるときに、自分の父親に呼びかけるように、信頼をこめて「アッバ」(お父さん)と呼びかけるように弟子たちに教えました。天の神様とわたしたちの関係は親子のような信頼の絆で結ばれているのです。このような親密な関係の中に疑いをさしはさむことは決して賢いとはいえません。
神とわたしたちとの関係は、全面的な信頼関係の中でこそもっとも生き生きとなることができるのです。

きょうのみ言葉・・・「子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない」マルコによる福音書10章15節