2021年11月28日(日)アドベント

 いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
 教会の暦では今日からクリスマスまでの1ヶ月間をアドベントと呼んでいます。アドベントという言葉は「到来する、来る」という意味のラテン語に由来しています。イエス様が天から来られてお生まれになったことを記念する時がクリスマスです。それを日本語では降誕日と呼んでいます。天から降ってこられて誕生された日という意味です。

 イエス様は天から降って来られてマリアさんのお腹に聖霊によって身ごもられました。その降誕日を待つ1ヶ月のアドベントの季節を日本語では待降節と呼んでいます。待降節とは「待つ」という字に「降る(くだる)季節」と書きます。クリスマス、降誕日を待つ1ヶ月という意味です。クリスマスまでの期間、世の中ではクリスマスツリーや電飾が飾られて、華やかに季節になります。ケーキやプレゼントやクリスマスの祝いを考える楽しい時でもあります。

 しかし古くからキリスト教会は、このひと月を静かに、心静め、時に断食して悔い改めて過ごしました。イエス様が十字架にかかられるために来てくださることに教会は心を向けて過ごしました。しかしクリスマスに到来されたイエス様は、実はもう一度来られます。それを教会ではキリストの再臨、再び臨まれると言いまして、再臨と呼んでいます。それはクリスマスが最初の到来であることと比較して、2度目の到来ということもあります。

 そしてその時にこの世界は終わりの時を迎えます。聖書には「人の子が大いなる力と栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見る。」(マタイ24:30)と記されています。アドベントはクリスマスを待つ時ですが、もう一度来られるイエス様を覚える時でもあります。